C:SI剣術解体新書 基礎編 2016年度版
こんにちは、Mallow McMillanです、Xileen Jewellです。2垢合わせて\@xionowelです!/
先日のエントリーはSecond Lifeに存在するC:SI剣術界隈の歴史的背景、そして現状、この先に触れた世界観的な話でした。
今回からのエントリーでは、そもそもC:SI剣術がどう言ったものか、操作方法など、その内容について深く書き記し、解体新書の名に恥じないよう、私の知る限りのことを網羅したいなと思います。
なるべくSL外の人にも伝わるようにしたいのですが、さすがに内部操作に触れる檻、細かく配慮が行き届かないことをご了承ください。
1.C:SI剣術の魅力
基本的な操作などの説明に入る前に、先ず魅力を伝えたいと思います。
そんなことはだいたい想像付くから早くやりたいと言う方は読み飛ばしてください。
C:SI剣術を深く楽しんだ人が感じているものは、何より先ず相手と戦っていると言う試合の臨場感と言うのが共通していると思います。
格闘ゲームプレイヤー方もそうなのだと思いますが、C:SIも格闘ゲームのように、次は何を出すか、相手は何を出してくるかと言った対戦相手との駆け引きがあります。
この駆け引きと言うのが先ず、他の人物と戦っていると言う感覚を引き起こすのだと思いますが、その上で、C:SIは戦闘時、FPS(一人称視点)で戦うのです。
相手との攻撃や防御のタイミングと言った駆け引き、間合いの駆け引き、これをFPSで体感することで、相手と向き合って戦ってるような感覚に陥り、臨場感を生み出します。
◆遊び方、舞台演出の自由度(Second Lifeの強み)
C:SI剣術は公式的には勝敗のみが記録されるようになっており、その戦闘スタイルは縛りがなく自由です。つまり戦闘が許される場所であり、オブジェクト生成、スクリプト動作、プッシュが許可されている場所であればどこでも戦うことが出来ます。(誤操作で飛ぶと試合が中断されてしうまうので、C:SI環境の理想としては加えて飛行"禁止"もあると良いです。。)
なので、SLに通じてる方は想像付くと思いますが、遊び方は人が思いつく限りです。
オーソドックスなのは格闘ゲームでもおなじみマットを敷いて1対1で試合をする道場型ですが、主な戦闘スタイルとしては集団戦(相手の集団をせん滅or大将を決めて討ち取る)、団体戦、勝ち抜き戦、トーナメント式、乱闘があります。(イベントなどで人が集うと大体最後には乱闘になったりします。鍋で言う、うどんとか雑炊のようなお約束です。海外勢も同様です。)
主な舞台としては落ちたら負けルールの高台、江戸の街並みを再現した舞台が常設されていますが、迷路、崩れる床、細い足場などの舞台でもプレイしたことがあります。
SLの自由な創造性に任せて、本当に自由です。
やったことないけど、戦闘ありのレース的なものを舞台として作っても楽しそうですよねっ。
◆見た目がカッコいい!
とまあここまでごちゃごちゃ書きましたが、最初はこれです。これでいいんです!
そのうち自分の姿が見えない世界にどっぷりはまっていきますが、最初は自分のアバター見ながらぶんぶん刀振り回したりしてカッコいいなあとか思ってたらいいんです!
また試合中自分の姿が見えなくなると言うことは、自分がどんな動きをしているのか、よく見ておくことは基礎の一つであり大事なことの一つでもあります。
自分の動きを覚えることで、FPSでも攻撃を繰り出しつつあの動きをしているということがしっかりイメージ出来るようになります。
2.C:SIの武器購入など基本操作までの前準備
では、C:SIの武器選びから入っていきたいと思います。
先日のエントリーで上げた通り、C:SIのベンダーは現在MUSASHIと灰の二店です。
名前はMUSASHI、灰ですが、当然どちらも海外の方です。C:SI界隈は海外の方も和名が非常に多いです。
どちらの店舗もSL内ではMusashi simにあり、訪れ易いです。
また、MUSASHIはSL Merket Place(SL内アイテムのネット通販です。ここで買うとアバターに直に商品が届きます。)にも出店されています。
とりあえずここで大事なのは、C:SIに対応していない武器もあると言うことです。
C:SI対応武器は必ず以下どちらかのロゴが入っており、値段は800L$~1000L$です。
SL Merket Placeでは見づらくなっていますが、説明文のどこかに必ず書かれています。
変に安いものや、このロゴ、combat samurai islandの文字を確認せずに買わないでください。
ちなみに、C:SIは刀以外にも色々な武器が出ていますが、値段の差が武器の強さに直結することはありません。そしてこの世界に慣れるのには、先ずスタンダードな"刀"をお薦めします。現在のラインナップで私がお薦めするとすれば造形がそれなりによく、描写の軽いMUSASHIのDynastyです。もちろん他の刀や武器を選ぶのも自由です。
また、昔は武器を手に入れると自動で専用HUDがついてきたのですが、今は鯖が停止してしまったのか配布されないようです。
そのためお手数ですが、C:SI専用HUDをMUSASHIにて忘れずに入手してください。以下の赤い箱で配布されています。
これを装着すると次の左の画像のように丸っこいのが付くのですが、HP減少度など正直バーがわかりづらいので、真ん中の侍と言う文字をクリックしましょう。
すると右の画像のようにカシャっと格闘ゲームみたいなHPバー(赤)と、SPバー(青:後述します)と言うものが出てきます。
購入した刀はrezすると無駄に格好いい演出をして箱が開きます。
無駄に格好いいだけに高LIです。サンドボックスやLIに余裕のあるところでrezしましょう。
そして手に入れた中身から、刀(katana)と鞘(sheath)を選んで装着しましょう。抜刀ジェスチャーはお好みで。
鞘は背中につけるものと腰につけるものとある場合があります、どちらか一つ選んでください。
刀と鞘、そしてHUDが装着出来たら前準備は完了です。
3.基本操作
では先ず抜刀してみましょう。
抜刀は同梱の抜刀ジェスチャーか、身に着けた鞘をクリックで出来ます。
抜刀出来たら、基本操作をしてみましょう。
左クリックを押しっぱなしにすると、構えの状態に入ります。
構えの状態で各種移動キーを操作することにより、攻撃などが繰り出せます。
移動はいつもと同じく、左クリックなどせずに移動キーを押すだけです。
以下の図に基本操作をまとめてみました。色々と動かしてみてください。
(※画像はマウスルック時の操作となるので、非マウスルックの場合は左右の移動がアバターが回転するだけとなります。)
(わかり辛かったら新選組さんの基本操作も参照してみてください。とても丁寧に作られています。)
見てのとおり十字キーでも操作できるのですが、ジャンプとガードのしやすさから言って、WASDでの操作をお薦めします。
◆特殊移動操作
C:SIの刀を抜刀した状態だと特殊な移動ができるようになります。
・ダッシュ
ダッシュは、ダッシュしたい方向へ移動キーを素早く2回入力します。大抵の薄い壁なら突き抜けてしまうので注意です。また、非マウスルック時だと左右キーが回転するだけで、左右のダッシュが出来ません。
・2段ジャンプ
2段ジャンプはジャンプ中好きなタイミングで出来ますが、ジャンプしてから着地まで、時間が経つごとに跳躍力が失われます。一番よく飛ぶのは素早く2回入力です。しかし飛びすぎると着地時によろけて大きな隙となるため気を付けてください。確実に必殺技を避ける時くらいが使い時です。
尚、この特殊移動系はSPバーを約5分の1程度消費します。SPバーについては後述します。
◆連続攻撃
左クリック+前、左、右、後で出せる斬り攻撃、及び蹴り攻撃は各3段階まで連続で出すことで変化します。
主な変化は見た目ですが、攻撃によって出るタイミングが若干違ったり、1度の攻撃で2撃加えるもの、武器によっては移動を伴う攻撃などが存在します。
また、この3段攻撃は斬りと蹴りを自由に組み合わせることが出来ます。
例えば、前、蹴り、右と入力すれば、私の愛用してる刀だと前斬の1段目(突き)、蹴りの2段目(蹴り上げ)、右斬りの3段目(二連撃)の攻撃が繰り出されます。
是非、先ずは非マウスルックで色んな連続攻撃を出してみて、お気に入りの攻撃を見つけてみてください。
◆ジャンプ構え(ジャンプ斬り、ジャンプ必殺)
基礎と言いつつちょっと特殊な応用的な技術です。必ず出来なくてもC:SIは楽しめます。
攻撃を繰り出すための構えは本来地上にいる間しか出来ないものですが、ジャンプキーを押してすぐ、アバターが飛び立つ前に左クリックをおしっぱにして構えに入ると、空中でも各攻撃が出せるようになります。
ジャンプするアバターは攻撃が当てづらいため、一方的に攻撃を加え、相手の攻撃をかわしたりすることが出来ます。
また、C:SIの必殺技は繰り出すまでの2秒ほど、硬直して隙だらけなので、その硬直時間を空中でやり過ごすことで、地上より安全に必殺技を出せるメリットがあります。
4.基礎知識
基本操作に続いてはHUDや駆け引きなどゲーム内容に関する基礎知識です。
いよいよ実戦に近づいてきました!
◆回復手段
・自然治癒
C:SIではHP、SPともに自然回復します。なのでいくらでも逃げ回ってしまうと勝負がつかなくなる、ということがあります。逃げるのはほどほどにしましょう。
・HP吸収攻撃(Blood Drinker)
ダメージが少ない代わりに、攻撃時、確率で相手のHPを吸い取ると言う特定の武器が存在します。ベンダーが雲隠れしたため、現在は入手出来ず、使い手はほとんどいません。
・katanaの再装着
自然治癒があるとは言え、その回復速度は微量ずつです。勝負がついた後で回復しきらず連戦となるようでしたら、katanaを外して装着しなおしましょう。それだけで全回復します。
装着後、抜刀を忘れずに!
もちろん勝負中はご法度です。また、あえて回復なしで連戦をする勝ち抜き形式の試合もあります。
◆SPゲージ
C:SIシステムで重要な項目の一つ、SPゲージです。
前述で、ダッシュや二段ジャンプなどの際に消費すると書きました。また、必殺技を出した時にも消費されたのがわかった方もいると思います。
C:SIではこのSPゲージにより、必殺技が連発出来ないようになっていたりと、重要なゲームバランスを制御しています。
ざっくりとした消費量は以下の通りです。
ゲージが消費量に足りないと、当然その行動をとることが出来ません。
なので最悪、SPゲージがなくなるとガードすら出来なくなり滅多斬りにされます。
普通に戦ってたらそこまでSPが消費されることはあまりないのですが、武器によってはわざとガードの上から攻撃してSPを削りガードを出来なくして滅多斬りにすると言うスタイルのものがあります。
◆三つ巴の駆け引きシステム
C:SIの肝と言っていい重要な項目です。
C:SIでは斬り攻撃、蹴り攻撃、ガードの三つの行動がじゃんけんのような三つ巴の関係性を持っています。
・斬り攻撃 − 蹴り攻撃に強く、ガードに弱い
斬り攻撃はダメージが大きく、一撃でHPバーの6分の1ほどのダメージを与えられます。
反面、ガードされるとダメージを完全に防がれる上に2秒ほど硬直し、ガードか移動しか出来なくなります。
・蹴り攻撃 − ガードに強く、斬り攻撃に弱い
蹴り攻撃はガードを無視してダメージを与えられます。また、ノックバック効果(プッシュ)があり、相手を刀の間合いから外すことが出来ます。
しかしダメージが小さく、一撃のダメージは斬り攻撃の半分に満たないほどなので、斬りには威力負けします。
・ガード − 斬り攻撃に強く、蹴り攻撃に弱い
ガードは斬り攻撃を完全に防ぐ上に、相手の攻撃を2秒ほど硬直させて止めることができるので、反撃の起点や、流れを断ち切り仕切り直すきっかけとなります。
しかし蹴り攻撃は防げず、ダメージを受けた上にせっかくの反撃の機会も間合いから外されることで失ってしまいます。また一撃では弱い蹴り攻撃も、連続で貰っていると大ダメージとなります。
◆様々な必殺技
C:SIの必殺技は武器ごとに設定されていますが、ある程度パターンがあります。
尚、パターン名は私が勝手にわかりやすそうな名称を決めただけで通称ではありません。
・突進型
刀に多い、スタンダードなパターンの一つです。
任意の方向にアバターもろとも一直線に突っ込んできます。
・射出型
刀に多い、スタンダードなパターンの一つです。
任意の方向に一直線に射出して来ます。アバターはその場を動きません。
・設置型
レアです。
アバターを中心に、円形の範囲攻撃を繰り出します。アバターはその場を動きません。
・強化型
刀以外の武器に多く見られます。
10秒ほどの間、武器の振り速度やダメージの上昇、またガード時の硬直を無視出来ます。
下手にガードするとSPを削られ、ガード不能に陥ります。
全ての必殺技はエフェクトが極端に派手なため、わかりやすいです。
音や見た目で判断して距離を置くなど警戒しましょう。
また、必殺技時の硬直は、しっかり見極めるとダメージを与える好機になります。
ダメージを与えてくる系の必殺技はガード不可で、当たると全HPの2/3ほどのダメージを喰らいます。避けましょう。
5.対戦しよう!
一通り基本操作を覚えたらいよいよ対戦です。
対戦に必要な知識を書き記します。
◆対戦の前準備
C:SIの対戦はマウスルック(FPS視点)、且つ常に走る設定、且つAOを切った状態でプレイします。
・マウスルック(FPS視点)
キーボードのMを押すか、マウスホイールで視界を前後出来る方は、ホイールを奥へくるくるっと回し、アバター側へ寄せて行ってください。最後にマウスルックに行きつくはずです。
また、マウスルック時に自分の装着物や刀が見えると言う方は、以下の赤丸部分の設定のチェックを外すことをお薦めします。
・常に走る
Ctrl+Rを一回押して、少し移動してみて走れているか確認するか、ビューワー一番左上のメニューより、ムーブメント>常に走るにチェック(以下の画像を参照してください)です。
・AOを切る
AOにはオンオフのボタンがあると思いますが、わかり辛かったら装着を取り外したらokです。
FireStormのAO機能を使ってる場合は、AOのチェックを外せばオフになります。
◆礼を尽くそう。試合開始と終了の挨拶。
武士道精神からか、しっかりと試合の挨拶文化が成り立っています。
・試合開始の挨拶 − Ready、いざ
スタンダードな挨拶としてはReadyです。略式でrdyもあります。
お互いが"Ready"、もしくは"いざ"と言ったのを確認したら試合が始まります。
また、Bows Respectfullyと言うものもよく聞かれます。これは弓なり姿勢で敬意を表す、つまりはお辞儀の事です。
・試合終了の挨拶 − Good Fight
決着がつくとお互いを認め合うように、試合終了の掛け声はGood Fightと言います。
略式でgfと言うこともあります。
この辺の挨拶はジェスチャーで登録しておくといいでしょう。
また、本当にその日の試合を終了するときには、"Thank you for spars."と言い、相手に感謝を伝えます。
さて、長くなってしまいましたが基礎編は以上となります。
なんとか試合できるところまで持ってこれたかと思います。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
見落としなどあれば指摘もお待ちしています。_:(´ཀ`」 ∠):
では、最後まで読んでいただいたおまけとして初心者のおすすめ訓練法を記載しておこうと思います。
ずばり先ず慣れるとグンと伸びるのは斬り、蹴り、ガードの駆け引きです。
そこで、駆け引き用の訓練法があります。一切移動せず、駆け引きだけで試合をすると言うものです。
やり方は簡単。自分と相手を刀の間合い内でプリムで囲って動けなくしてしまうだけです。
理想はデフォルトの四角いプリムで中空の値をいじると、簡単に囲いができるので、後は2人を囲えるように大きさを調整するだけです。良かったらやってみてください。
ちなみに訓練嫌いだった私はそう言ったことを一切せず、実践を積み重ねながら相手に勝つにはどうしたらいいかとあれやこれや考えて実践してと自分なりに楽しみながら強くなっていきました。
真に大事なのは楽しむことですね、はい。
そんなこんななC:SI剣術解体新書 2016年度版。次回はより踏み込んだ極意編を予定しております。
お粗末様でした。m(_ _)m